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2009年5月22日 (金)

麗しき果実―乙川優三郎

朝日新聞朝刊に連載中の小説です。

乙川優三郎 「麗しき果実」

江戸時代を舞台にした物語。京都から江戸へ蒔絵の修行に行く兄について来た理野ですが、兄が急死して一人で修行を続けます。職人として何とか目先がつくものの、師の言うとおりに代作をするのに悩み、自分の道を探し続ける・・・多くの蒔絵師が出てくるのですが。

昨年琳派展を見たので、この小説に出てくる絵や蒔絵は目にしたものが多くて、とても曳き付けられて読んでいます。小説を読んでからじっくり襖絵などを見たら、もっと感動も深く色々と興味を持って見られたのにと残念です。それにしても、蒔絵といっても色々下絵があり師匠がいて弟子がいて、職人さんたちが一生懸命作ったそういう歴史があったのですね。きれいで済ませていたけれど、もっと深いものでもあったと知り、興味がわきます。

もっと日本の素晴らしい美術、工芸に興味を持ちたいものです。時間がないけど。連載が終わってから、この本なら買って本棚に置きたいと思いました。和書の小説はあまり読まないのですけれど。昨年の琳派展、とてもよかったのでこういう企画展がまたあるといいですね。あちこちばらばらでは、色々比べて見られないのです。

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コメント

この小説読んでらっしゃるのですね!嬉しい!
時代小説好きなんですけど、好きな作家のほとんどがお亡くなりになっていて、好きな作品はほとんど読んでしまっていて。
「麗しき果実」は女性が主人公、とても新鮮です。
挿絵の中一弥さんは池波正太郎さんはじめ、色々な時代小説の挿絵を描かれていますね。私には池波小説のイメージが強かったですが、この小説とも相性がいいように思えます。

投稿: ゆきんこ | 2009年5月23日 (土) 06時48分

私もこの連載小説を興味深く読んでいます。自分の知らない世界のことをこれだけ書き込んであるのが、興味深く、作家ってすごいな、という単純な感想を抱きながら毎日連載小説を楽しみにしています。

私にとっては、朝刊に載らなかったら、手に取ることのなかった小説だと思うのですが、とても面白いです。

挿し絵も素敵ですよね。
内容とマッチした古風な絵柄で、今までになく細部まで眺めてしまいます。
確かかなり年輩の画家さんでしたね。

連載が始まる前の紹介記事では「へ~」くらいの感想しか抱かなかったのですが、「しまった!もっと注意深く読むんだった。」と思っています。

投稿: sunset | 2009年5月22日 (金) 23時46分

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