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2010年1月19日 (火)

「日本の子どもの自尊感情はなぜ低いのか」

気になっていた本を昨日読みました。小中高生と接していていつも気になっていたのです。

古荘純一「日本の子どもの自尊感情はなぜ低いのか―児童精神科医の現場報告」(光文社新書)

自分は一人の大切な存在だ、こんないいところもある、まあまあ幸せだ、そんな心のもちようかしらと私はとらえていたのですが、同時に自尊感情が全体的に低いのが日本人ではないのかしらといつも感じていました。そして子どもたちに対して歯がゆい時、そのことを思い出して・・・この本はそんな疑問、歯がゆい思いに答えてくれました。

自尊感情(セルフ・エスティーム)は良い面・悪い面を含んだ概念で、自分に対する感情を中立的に表現するものだそうです。低すぎてもいけませんが、高すぎてもよくない。自分を統合的に感知して、欠点やハンディキャップをふまえてどう行動していくか、そこをつかさどる大切な根本。

色々なケースを精神科医である著者が示してくださっていますが、慢性疾患との関わり、親の自尊感情が低いと子どもも低くなること、いじめや不登校、ニート問題などと様々に重なっているなど傾聴すべき内容が多く私は大変参考になりました。

最近ここの生徒の多読がうまくいかない時に、元々の学力問題、そしてその中に潜む家庭や地域の問題、一人一人の意欲の問題、色々なものが含まれすぎて、多読で解決するわけ?無理でしょという思いがありました。そこまで背負いきれませんよね。でも、魔法の杖はないにせよ、重い荷物も色々な人が少しずつ引き受けることで、徐々に軽くなるのかもしれません。根本的な理解や慈愛のようなものが欲しいんですが・・・(お釈迦様ではありませんので)(笑)

商品の詳細大変示唆の多い本です。学校現場は一クラスの人数を減らすことで、もしくは地域のサポートできる人材がもっと学校現場に入ることで、大幅に楽になるはずなのですが・・・

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