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2010年6月 4日 (金)

小野寺健「英国的経験」

今日はイギリス文学の日です♪参考文献と言うわけではありませんが、本棚にあって私の好きな本なのでご紹介いたします。多くの訳書も出されていて、特にドラブルは小野寺訳で親しんだ私です。とーっても恩義を感じています。

イギリスについて書かれたエッセイは多いのですが、小野寺健先生の作品は文学作品に奥深く接していらっしゃる造詣が凝縮されていて、イギリス文学好きには大変面白く感じられます。私の好きなアニータ・ブルックナーやマーガレット・ドラブルについても触れられているので、この本を何年か前に購入しました。今読み返すと細部でイギリスの歴史やイギリス人の性格について触れられていて大変面白いです。

「わたしは、英国というと、豊かになってからの優雅な面より、それを可能にした知恵ー往々にして悪知恵ーや、勇気に富み、執念ぶかく、荒削りで大胆だった男性たちや、ときには彼ら以上に大胆だった、たとえばナイチンゲールとか・・・・・まず、彼ら彼女らの逞しさに興味を引かれるのです。」という一文など、小野寺先生の眼差しの確かさに舌を巻きます。

歴史を眺めると本当に複雑で、単に知的とかお洒落だというような皮相な見方でイギリスを見たエッセイでは、到底語りつくせない国だなと思うからです。それからまた「このしたたかなユーモア感覚ーセンス・オブ・ユーモアーこそ、英国文化の精髄なのだと、思わずにいられません。」このへんから来たイギリスのユーモアの苦さ辛さを知り尽くした方の本です。

一度もイギリスの小説を読んでいないと面白くないでしょう。私も何もかも読んでいるわけでもありません。ただ少しずつ自分の地平を広げたいだけ。図書館でも置いているところは多いと思いますので、調べてみてください。

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