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2010年9月17日 (金)

古田亮『俵屋宗達―琳派の祖の真実』

俵屋宗達は有名な「風神雷神図屏風」の作者です。thunder宗達は生没年も知られず、交友関係が多く作品も多いのに、どのような人だったのかわかりません。2004年の「琳派 RIMPA展」などを監修されて近代日本美術史を専門とされる古田亮さんが、俵屋宗達について語る面白い本です。

2008年に東京国立博物館で開かれた「大琳派展―継承と変奏」を私は見に行きました。「風神雷神図屏風」は俵屋宗達が描いていますが、尾形光琳・酒井抱一・鈴木基一らが同じく描いていて、同会場に並べられていて圧巻でした。そして見比べることが出来た風神雷神は・・・著者が色々述べていらっしゃるように、俵屋宗達のものが圧巻でした。その表現方法については本の中で述べられています。

ここ数年絵を見るのが本当に好きです。他にも趣味を持ちたいのですが、仕事の他にいくつも趣味を持つのはなかなか無理です。お友達が歌舞伎を見ようなどと誘ってくださるといい趣味だなと思いますが、お金もかかります(笑) 美術館巡りはそれほどお金もかからず奥が深いので、これは私にぴったりかも。

俵屋宗達は画家として本当にすごい! あの構図の取り方、そして絵の技法が絶妙なんですね。そして美術というのは以前の画家の作品を模写したり、見ていてその形を咀嚼して取り入れたり・・・そして2008年の美術展のように、それぞれが琳派といっても後の人がそういっただけで(これも2年前に初めて知りました)弟子と師匠というわけでもなく、本人たちが自覚的に継承していたりしているだけなんですね。もしくは後の世の人がそういうふうに解釈したというべき。

本を読んでいい美術展を見ていてよかったなあと心の底から思いました。なかなかない機会だったからです。俵屋宗達の人物像は概略しかわからなくても、芸術の素晴らしさはそれが残ること。またどこかで心がけて、彼の作品を見てみたいです。洋画ばかりもてはやさないで、もっと日本の絵画を見なければと思ったので2年前には見に行きましたが、日本の絵の素晴らしさにも開眼した気がしたものです。

日本の経済が傾いている、海外に企業が移っている、どうしようという論議が続いていますけれど日本には素晴らしいものがたくさんあるではありませんか! もっと発掘し、外に向かって発信していけばいいです。日本文化が好きな人も海外に大勢いるのです。そして日本人ももっと勉強しましょう。

ちなみにですが、見に行った美術展のパンフレットや音声ガイドのリスト、チケットの半券などを随分前からファイルしています。ただの100円均一で買ったファイルに順番に入れていき、たまには新聞に載った美術展の評なども切りぬいています。後から見ればこれもりっぱな資料となり、色々思いだせるのでいいですよ。やはりお安いわりに良い趣味です

商品の詳細

きっちり画面に入りきらず、はみ出しているこの構図こそ、俵屋宗達の特徴、そして線の描写が面になっていること、雲の表現、金の中に描くこの色使いすべてが素晴らしい。

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