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2010年11月 5日 (金)

藻谷浩介「デフレの正体―経済は『人口の波』で動く」

毎日言語習得の本ばかりでは飽きますし、家族も読むかなあとこの本を手に取りました。大変わかりやすくて、数字の取り扱い・グラフなどビジュアル的にもいいなと思える本です。帯にはこの本が上半期新書ナンバー1」とありましたbook

藻谷浩介「デフレの正体―経済は『人口の波』で動く」角川書店

今日本が苦しんでいる不況や内需の不足がどこから来るのか、これは大量の団塊世代の退職、そしてどんどん老年世代が増えていて、年齢の高い人ほど金融資産は増やしても買い物はしないから・・・とほほな分析ですがよくわかります。年をとるほど車なども要らないからと手放すものね。そして消費不足なのですよね。

著者は平成合併前の3200町村の99.9%、世界59か所を訪ねた経験があるそうで、各地を歩いて実感と数字を突き合わせた内容は大変説得力があります。例えば三河地方のJR駅前のあまりにも何もない様子など・・・これは地元の人がある程度豊かなので、駅前に商業的なものを作って儲けようということがない結果なのだそうです。産業は十二分にあるのだものね。名古屋なども同じだそうで(名古屋の駅近くは正直大都市としては商業的集積が少ないです)、それも同じ理由だとか。

私の住む地域もそうです。地権者がおっとりしているのです。その代わりいかがわしい施設なども立たないから、埼玉南部のJR駅前の方などが悩まれている問題とは対照的ですよ。はい、環境が良すぎて地元の若者は遊ぶところが何もないと言っております。テレビや新聞マスコミの論調はまったくいつでも同じですが、○○年に一度の不況とかのお題目はもうたくさんですね。確かに未曾有の有事は第二次世界大戦などを経た日本は敗戦のショックのほうが大きかったに決まっています。

さて、処方箋は女性ががんばることがそのひとつ。これも私の実感に合っているなあ。大学時代私は経済政策のゼミにいたんですね。先生は公共経済学の先生でバリバリのケインジアンでした。友達が年金政策の論文も書き、一人は今大学の経済学の先生ですからどんなゼミだったかはおわかりだと思います。当時まだ消費税導入前でしたが、3%では低すぎる、10%かそれ以上、困っている人には還付すればいいそんな議論をしていました。

私の知り合い友人にはかなりの人数の専業主婦がいらっしゃいます。大学卒でしかも大変優秀なんですけど、働かないのですね。ご主人がある程度の年収があり、実家も裕福などという方は・・・まず絶対に働かない。専業主婦が一人おうちにいらっしゃれば、家族も気楽でおうちもきれい、誰もが快適なんですもの。このことは藻谷さんはご存じなのかしら?私も藻谷さんの論に賛成だけど、そう簡単ではないかな。それでも政府はごちゃごちゃ言わないで、保育所を増やし会社に保育所などを設置するところにはどんどん助成すればいいですね。

まあ、この本とても面白いのでぜひ皆さん読んでくださいね。それからみんな経済学や言語学を勉強しましょう。ただ、自分の周りのことを深く知る意味でも、有意義ですので。英字新聞も読みましょうね。来週は私は英語のニュース発表なのでした。何を取り上げようかなあ。この秋はビッグニュース目白押しで、先生もものすごい量のニュースを取り上げているのでした。アメリカの中間選挙も面白いです!

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コメント

こんにちは、ヨシオさん。
お元気そうですね、お互い頑張りましょうね~
介護されるより、元気に生きていきましょう。
語学は脳の活性化に役立ちます。
私たちぐらいは十分年金は出るはずですから、子孫に残さず使っちゃいましょう~ほ、ほ、ほ。

投稿: ゆきんこ(多読ジャーナル) | 2010年11月22日 (月) 22時23分

ゆきんこさん、図書館で借りてようやく読みました。定年退職者は消費しないという筆者の言う通り、書店で買わないで図書館を利用しました。これだから内需拡大しない(笑)。

「人口の波」ですか、○○率とかいう計算された数字ではなく、実際の全数調査の数値で示されるグラフは説得力がありますね。でも、少し先の老後がなんだか暗くなってしまいました。老齢者の激増で、今と同様程度の福祉介護サービスも受けられないのかな~って、心配しますね。

わたしの勤めていた企業は、なにかといえばパフォーマンス優先といって、ごく僅かの成績優秀な社員に手厚く、その他の多くの社員の人件費を削減し、全体的な労働意欲も低下させていました。これは、まわりまわって、自社製品の売上低下につながっているのでしょうね。

では~。

投稿: ヨシオ | 2010年11月22日 (月) 17時51分

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