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2010年11月11日 (木)

『ワーキングメモリーと学習指導―教師のための実践ガイド』

私の通っている大学は心理学部がむしろ看板学部です。書籍も言語学よりはるかにたくさんあり、私は心理学に興味があるので大変うれしいです。昨日新着図書にこんな本がありました。そして良書です。

S.E.ギャザコール/T.P.アロウェイ『ワーキングメモリーと学習指導―教師のための実践ガイド』(北大路書房 2009年)

ワーキングメモリーという言葉をご存知でしょうか?脳の働きなのですが、「短時間に頭の中で情報を保持し操作する能力を表現するために、心理学者が用いる専門用語」とあります。(p2) 私は門田修平先生のシャドーイングの本などでこの用語があるのを何度も目にし、また読書と言うのが大変心理学とつながりが深いために気になっていた言葉でした。

このワーキングメモリーは例えばいくつかの言葉を覚えようとしたりする時の容量なのですが、この容量は個人によって異なります。さらに容量が小さい子どもの場合に学習がうまくいかなかったりするケースが、非常に多いというのがこの本の内容です。そしてそれに対し、教育現場の方々がどう対処するかを論じた本でもあります。

今学校では授業中に集中できない子や授業を妨害する子が増えているというようなこともささやかれます。この背後には単なる学力不足や学習障害として片づけられている根本の原因として(それだけではないでしょうが)、ワーキングメモリーが小さいということがどういうことなのか知られていないこともあるのではないでしょうか。色々な作業を順序よくできないとか、言われたことに対し反応できない、集中力が足りないなどなど、あらわれ方は様々なのです。

簡単には書けないのでどうぞ読んでみて下さい。専門書というより教育現場でのことを書かれた本ですので、教育に興味のある方にぜひ読んでいただきたいです。お買い求めになるのもいいですが、図書館にリクエストしてしかるべきです。

商品の詳細

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コメント

このことはとても大切だと思われるので、教育現場にある方には興味を持っていただきたいです。
読んでいただいて大変嬉しいです。
気にして色々アンテナを張っていると引っ掛かるようですよ。
勉強ができない、と簡単に考えないで根本原因を探る必要があるのではないでしょうか。
英語でもそう、英語嫌いとか不得意とかにも色々な原因や問題点があります。

投稿: ゆきんこ(多読ジャーナル) | 2010年11月14日 (日) 19時54分

早速図書館にリクエストしたいと思います。集中力のなさや持続力のなさがワーキングメモリと関連しているのなら、是非改善するヒントが欲しいです。

それにしてもゆきんこさんは守備範囲が広いですね。どこから次々に本を見つけていらっしゃるのでしょう。すごいとしか言いようがありません。

投稿: sunset | 2010年11月11日 (木) 21時26分

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