« ハリーポッターと死の秘宝 Part1 & 7月15日公開Part2 | トップページ | 鳥飼玖美子『国際共通語としての英語』 »

2011年5月 6日 (金)

『英語圏諸国の児童文学Ⅰ-物語ジャンルと歴史』

イギリス児童文学の授業をとっているので、少し関連本を読もうと連休中に近くの図書館で借りました。買わなくていい、借りるとよい本でしょう。

日本イギリス児童文学会編 『英語圏諸国の児童文学Ⅰ-物語ジャンルと歴史』ミネルヴァ書房

英語圏の児童文学の最新の手引きとなるように編集されています。チャップブックとトイブック、絵本、成長物語、学校物語(順不同)と、章毎に異なる著者がジャンルに分かれた章を執筆されています。同じ物語でも成長物語で学校物語であったりする「ハリーポッター」などは何度も登場するわけです。研究書としても面白いです。

本書の魅力は専門家による色々な紹介であること、幅の広い本が取り上げられていて、ナーサリーライムズから児童文学、ヤングアダルトまで様々な切り口があることでしょう。シリーズで他のものも色々出ているのでまた読んでみたいです。

英語圏の児童文学に幼い頃から親しんでいた人にとっては、自分の読んだことのあるもの、名前は知っているが読んでいないもの、色々と知識が深められます。私は色々な観点を知りたいと思って手に取りました。参考文献や、日本のタイトルの後に英語のタイトルがあったり、非常に広い範囲から紹介があるので網羅されている点がありがたいです。

英語で読めるようになってから、英語でのタイトルが絶対必要になりました。またそれぞれの物語の背景は、当時の社会の動きによって生まれてくるので、そういうことを知りながら読むと深まって面白いのです。

現代のアニメーションや漫画と児童文学の関わりの章も最後にあります。様々なメディアがある現代ですが、元々は児童文学の作品も多いので、メディアミックスの動きはこの先もさらに広がるのでしょうね。映画やアニメーションの世界も、実は下敷きになる作品と言うのが必ずあるので、広く多くの文学に触れることは不可欠なのです。宮崎駿作品にもそういう面が多いです。ぜひ色々な児童文学を皆さん、読んでみてください。入口は日本語になっているもので構わないのです。そのうちに英語でね。

読んでいるうちにこの人がすごく好き!となると英語で読まなくてはいけません。実際に日本語になっていないものもたくさんあるから、英語で読まざるを得なくなるのです。そしてやはり翻訳には限界があります。それから声を大にして言いますが、この本は買うことはないです、図書館にあるはずです。もしくは入れてもらいましょう。

商品の詳細

|
|

« ハリーポッターと死の秘宝 Part1 & 7月15日公開Part2 | トップページ | 鳥飼玖美子『国際共通語としての英語』 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/526072/39880844

この記事へのトラックバック一覧です: 『英語圏諸国の児童文学Ⅰ-物語ジャンルと歴史』:

« ハリーポッターと死の秘宝 Part1 & 7月15日公開Part2 | トップページ | 鳥飼玖美子『国際共通語としての英語』 »