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2012年2月19日 (日)

遠藤保仁『信頼する力ージャパン躍進の真実と課題』

サッカー選手が書いている本はどれも話題になっていますね。長谷部や長友、内田、三浦 知良などなどどれも話題です。自分の好きな選手の本を読まれればいいのですけれど、たまたま買って我が家で読まれているのは遠藤保仁の本です。

遠藤保仁『信頼する力ージャパン躍進の真実と課題』角川書店

日本サッカーのこの10数年を振り返りつつ、その歴史や遠藤自身の進化と悩み、これからの課題を語ってくれています。サッカー通向きの選手ともいえる遠藤。いわゆるぱっと見がかっこいい人ではないのですが(ごめんね)、本当にこの人に代わることのできる人がいないなと思えるプレイをし、またキャラクターも本当にユニークです。

我が家の息子たちは、サッカーを小中学校でずっとやっていたので、今でもサッカーゲームに興じるしジャパンの試合は欠かさず見るし、地元埼玉のレッズのファンです。この程度のサッカーファン、サッカー通はそこらじゅうにいるでしょうけれど、それでも野球はこの10分の一も見ないのだから、やはりサッカーの持つ伝染力・ファンを引き付ける力はすごいです。彼らは遠藤はいい、遠藤がもっと何人もいればいいのにと言うんです。

つまり、ゲームメークが出来る人、そしてえらぶらないけれど、人を引っ張っていける人、唯一無二の人なんですね。トルシエ、ジーコ、オシム、岡田、ザッケローニと歴代の代表監督についてこの本の中で述べています。長く代表を務め、確かな観察眼を持つ遠藤。もっと選手としても輝いて欲しいけれど、いつかぜひ指導者としても輝いていけるのではないでしょうか。

日本のサッカーの現状での問題点は、一つはストライカーが不足していること。これは遠藤も若い選手でハングリーな選手がいないと指摘しています。もう一つは、経験不足。やっと海外組が増えてきているとはいえ、Jリーグはまだまだレベルが高いとはいえないし、島国で海外と競る場面が少ないのは歯がゆい。欧州のチームが強いのは、バスでどんどん移動して国際試合を経験することが少年サッカー時代から当たり前だからです。中国や韓国がどんどん強くなってくれることも必要ですね。岡田監督が中国のチームの監督になったのも、そういう意図らしい。

サッカーだけではありません。これは日本、日本人の問題のように思えます。若い世代はあまり冒険をしたがらないし、中高生でも時間があるなら自分の家でゆっくりしていたいというぐらい、まるで仕事に疲れた中高年のようなことを言う生徒が多いのです。もっと広い世界を見て欲しいし、貪欲になって欲しい。サッカー本を読みながら、そんなことを思うのでした。

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