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2012年5月11日 (金)

バイリンガリズム 二言語併用はいかに可能か

バイリンガリズムについて書かれている本で手に取りやすいのではないかと思うのでご紹介いたします。

東昭二 『バイリンガリズムー二言語併用はいかに可能か』 講談社現代新書

2言語もしくはそれ以上の言語を使いこなすことをバイリンガリズムと呼びます。母語の他に第二言語として熟達するのが普通だと思われますが、特にそこに生じる問題点、バイリンガリズムの問題点など多角的な面から論じられています。個人的には、コードスウィッチング(ある言語から他の言語へと会話の中で使い分けていくこと)がどのように行われるかの実例が面白かったです。

文献が少し不足しているかもしれませんが、普通に読むにはこれで十分でしょう。イマージョン(第二言語での教育を行い、例えば日本でなら、初めは英語ですべての教科を教え、日本語のみ日本語で教えて、他の教科でも歴史など日本語のほうが便利なものは日本語で教える、漬けるという意味の教育)の分析では、イマージョンの実例は問題点などに言及しています。

バイリンガリズムは私も大変に興味を持っている問題です。グローバル化社会で避けて通れないトピックです。もっと英語とは、ほど良い距離を保ち、必要な部分をクールに取り入れつつ付き合っていけないでしょうか。英語一辺倒、もしくは英語への熱狂や強い傾倒ではなく、また英語嫌いで日本語をできるようにするほうが重要だというような二者択一ではなく、現実的に付き合えないと意味がないとも思えます。本書は入門書としてはよろしいのではないでしょうか。もっと深い議論をという方にはコリン・ベーカー『バイリンガル教育と第二言語習得』をどうぞ。

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