英語あれこれ

2014年6月 6日 (金)

多読を進めていくのに必要なこと

今日は多読に関するあれこれを考えています。シリーズを読み進めるのも1つの方法なのですが、必ずしもそれで十分な人ばかりではありません。読むには、好みもありますけれど、背景知識が必要で、文法以上に背景知識がないと面白くないし訳がわからないので読み続けられないのです。文字として、目で追えることと、実際に理解することは別ですから。

ここ3~4年忙しすぎたので、今年は暇を見つけてせめて好きな本を少しずつでも読もうと決意しています。今Alison Uttley : A Traveller in Timeを読み始めました。翻訳もよろしいのですが、本当に味わうには原作をと思うような、美しい文章と豊かなイマジネーションがあると同時に、きちんとしたプロットがある、そんな作品です。これを読み始めて思うに。
ある作品を読むには、背景知識が必要です。まず、この作品(時の旅人)ならばスコットランド女王メアリーを知っているほうが面白いし(知らなくても十分楽しめる、というご意見もある)、イギリスの古いマナーハウスもわかれば深く味わえます。また、とにかく幼いころから多くの詩や文学に触れてきたアリソン・アトリー作品を読むには、イギリスの児童文学や詩、マザーグースなどを味わったことがあるほうがよろしいと思います。ある言葉が出てきた時に、それによって喚起させるイメージが大切だからです。
同時に、作者は物理学も専攻し、イギリスの田園で暮らし自然に対する感受性の強い人でしたから、環境や生物の本も読んでおくといいのかなあ。最近、環境や生物の本を読むことが多いので、特にそう感じるのでした。
それから最後に響くのはグリーンスリーブズ:Greensleeves。子どもの頃に歌ったり、リコーダーで演奏したのでとても懐かしく思い出されます。
A Traveller in Time
色々なバージョンがあるのですが、私はこれを。表紙の絵も挿絵も好き。

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2012年10月 3日 (水)

目白大学公開シンポジウム 日本の英語教育を発信する(第5弾)

台風がまた来ていますね。天候が毎日心配です。夏から更新していないなあと今気づきました。そこで秋の公開シンポジウムのお知らせです。

目白大学英米語学科、大学院言語文化研究科英語・英語教育専攻 共催による平成24年度公開シンポジウムがあります。

日本の英語教育を発信する(第5弾) 基調講演は大井恭子『英語作文と国語作文のコラボレーションーUniversal rhetoricという考え方ー』です。

どうぞ皆さんお越し下さい。お申し込みはこちらの↓URLです。

http://www.mejiro.ac.jp/event/event2012/121027_eng.html

日時: 2012年10月27日(土) 14時30分~17時30分
場所: 目白大学新宿キャンパス 10号館9階10903教室 交通アクセス
対象:小・中・高校教師、大学講師、塾・英会話講師、英語教育に関心のある方
※参加費: 無料

基調講演
『英語作文と国語作文のコラボレーション―Universal rhetoricという考え方― 』
 大井 恭子  (千葉大学教育学部,大学院教育学研究科教授)

 シンポジウム
『日本の英語教育を発信する---和文英訳からライティングまで』

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2012年3月23日 (金)

日本と多言語使用・・・可能性は

2言語もしくはそれ以上の言語を社会的にまた個人的に使用することをバイリンガルといい、その状況をバイリンガリズムといいます。2言語以上、日常的に使用される人はかなり多くなっているにもかかわらず、あまり論議されていません。広く考えると、点字を使用する方や手話も違う言語です。言ってみればユニバーサルな形での色々な言語の使用を考えるのがバイリンガリズムです。

日本は日本語の国、そういう呪縛をそろそろやめませんか。けっこう色々な言葉が飛び交う国になっているのに、たいして研究もされず意識もむけられないのはマイナスが多くはありませんか?もっと真剣に論議されてもいいはず。雰囲気が日本語のみだから、とりあえず自分が他の言葉を使っていることを黙っている人は多いのです。中国や韓国をルーツに持つ人も、黙っていて名前が日本名であれば、都合次第では日本人にしか見えません。現実にはアジアの出身の人はじわじわ増えているのに。

他の国をルーツに持つ生徒を教えることも増えてきました。そういうご家庭では、子どもの教育にも大変熱心で、英語もしっかり学ばせています。ひょっとしたら、3か国語以上話せる子どもたちは大勢いるのです。少し仲良くならないと、おうちでどうしているのか、日本語以外も話しているかなどは教えてくれませんけれどね。2カ国語以上話す人は、文化的にもバイカルチャー、考え方も柔軟であると言われています。多言語使用のことをもっと考えていきたいです。

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2012年2月25日 (土)

文法を教えることは楽しい!

私は多読の先生でもあるのですが、英語教室は会話だけ教える場ではなく、学校の勉強の補習もしています。問題集を使った授業も長いこと続けています。学校でもそれは同じなわけです。

初期にもっとも??になるのは、複数形の時にs, esなどをつけることがあります。s を普通はつけるのですが、o sh ch tchなどにはesをつけるし、子音+yの単語はyをiに変えてesをつけるなども面倒に感じる生徒は多いです。さて、potatoはpotatoes、tomatoはtomatoesなのにpianoはpianos、photoはphotosですよね。先週これについて解説しました~

pianos、photosのほうが例外なのですけれどね。photosはもともとphotographを縮めた単語なのでそれでsがつくのです。pianoも、pianoforteという楽器名がもともとなのですね。それで元の語尾はそれぞれoではないのでsがつくのです。

そういう話を一生懸命聞いてくれる生徒がいると、教える側も大変楽しくて色々教えたくなります。ただ、あまりつっこんだ話は脇道にそれすぎてしまうのでご注意を。英語は色々語源が深くかかわるなあ、音についても意味についても、それから文法も語源にかかわります。中学生の時にwindという単語が、つづりが同じでも読み方の違う言葉があることに強く興味を持ちました。それが今の私につながっています。

答えを見出すまでに、かなり時間はかかりました。でも、多読をしていても、リーディングに関する様々な現象は、考えれば考えるほど深く広く、そして様々な領域に関わる問題なんですね。ひとつひとつ解き明かしながら、考えていきたいと思います。今は文法を教えるのが大変楽しいです。もちろん、教科書を使っていますが、味付けをするのは教える教師であり、一緒に授業を分かち合う生徒たちでもあります。楽しい!わかると面白い!な授業を続けていきたいです。

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2012年2月12日 (日)

語彙力強化!語彙指導をどうしてますか

小学生、中学生、高校生、大学生、大人、色々な生徒を持っていますので、本当に色々なことを考えていかなければなりません。大学院での発表も終わりましたので、今の私は「語彙」をテーマにしようかなと考えています。リーディングと語彙は切っても切れない縁ですし、資料も集めてあるので次に向かうには大変良いテーマです。

語彙を増やしていけばいくほど、聞く・話す・読む・書くどれにも大変有効です。語彙は一生のテーマなんですね。もっと知っている単語を増やしていきたいというのは、英語を学習する人には永遠の願いでしょう。私だって、いつもそう思っているし、そのように学習しています。

なかなか語彙の研究は進み始めているのに、そのような研究がものすごく一般の方や学校教育現場で生かされているのかというと、そのようには思えません。これは残念なことです。研究は進んでいるのに、現場や学習者に生かされないなら、なんのための研究なんでしょうか。ぜひ、色々な方に研究を伝えていくこと、自分の指導や授業に生かしていくことこそ、今後の自分にとって大切な役割だと思っています。よろしくお付き合いください。

見てわかる、聞いてわかるというのは「受容語彙レベル」といいます。それから自分から話したり書いたりで使える語彙を「発表語彙」といいます。聞いたらわかるけれど、自分からそれを会話で使っていない、読んだらわかるけれど、作文では使えませんというようなことです。能力的な問題以上に、話したり書いたりの機会が少ないことがその原因なのでしょう。使えば自分でも、あれ、これは自動詞だったけど・・・・とか、うしろに取るのは動名詞でいいの?などと疑問が湧いて、調べてみたくなりますよね。調べていいんです。そして使えばいいのです。

実際自分で文を書くというのは、ただ人の文章を読むだけよりも、定着率は高くなるのです。もちろん、英会話のレッスンや本で読んだ表現だって、聞いてわかったらもっと使ってみれば楽しくなって自分の記憶にも残っていきますね。どんどん引き出しを増やしましょう。

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2011年8月22日 (月)

gift-天与の才

英語の本を読むようになると、教科書に出てこない表現に数多く会えて本当にいいですよね。天与の才のこと、才能があることを英語でgiftともいいます。She has a great gift. とかgiftedと受け身になることもあります。初めてみた時は日本語とも似ているなあ、覚えておこうと思いました。

あなたの才能は何でしょう。私は、才能はそれにどんなに励んでも惜しくないと思えるようなもののなかにあると思います。いつも頭に浮かぶのは、もくもくと練習をするイチローなのです。それほどストイックでなくても、それだけはやめられないというものはありませんか。私は英語を教えること、教えるために色々学ぶことが天職だと思い、それに集中しています。ある意味他は捨てて、それだけに集中するということにもなるかもしれませんね。

才能あふれる「のだめ」も「千秋」も、ひたすら努力しているではありませんか。(のだめの映画を夏休み中に録画して見たんです~)才能とは、あくまで努力の上に花開くのだなと思わせてくれる映画でしたよ。好きだからこそ続けられるのですよね。

また、のだめを千秋が励ましたように、gift=才能というのは人から教えられて初めて気づくときもあるかもしれませんね。自分で自分がよく見えなかったりします。人からこれをやってほしいと言われることも、嬉しくやる気が出るものです。お互いに良いところを見つけ合って、過ごせていけたらいいですね。その意味でも、これからも色々な方との出会いを大切にしたいです。

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2011年8月14日 (日)

カタカナ語辞典をお手元に

このブログを読んでくださっている方は、英語に興味があるか英語関係のお仕事に就かれていると思います。何かしら役に立つことをお知らせしたくて書いています。

おうちにカタカナ語辞典をお持ちですか?一冊あってもいいかもしれませんよ。雑誌でも新聞でもカタカナ語があふれているこの頃、この単語は何かしら?と思うことは多いと思います。また、一般的なニュースもそうですが、自分の専門分野に関係のある言葉はきちんとおさえているといいですよね。

カタカナは大変便利ではありますが、英語の音韻を完全にカタカナ化はできませんから、時々ええーっと思う言葉がありますよね。日本語化していて、ウソになってしまう単語もあれば、ただの短くしただけの言葉も、そのまま言っても外国人に通じません。確かめるためまた正しく使うためにも、気になったらカタカナ語辞典で調べる習慣をつけましょう。とりあえず、カタカナで書いてあって、その言葉が英語なのか他の言葉が基なのか、経済用語なのか化学の言葉なのかなどがわかります。さらに意味も書いてあります。

気になるなら、つづりを確かめてから英英辞典で引いてください。それから自分の専門のことを深く知ることも必要ですが、英語学習には浅く広く知ることも大切です。いまどきの英検でもTOEICでも何でも、非常に広範囲の知識を必要としますからね。

私の持っているものは「日経新聞を読むためのカタカナ語辞典」(三省堂)ですが、2001年版なのでもう古すぎかもしれません。今の世の中の流れは早く、カタカナ語は増える一方ですからね。近く買い足そうと思います。持っているのは左、右が2005年版。これはポケットサイズなので、かさばらないのがいいんです。他にも色々なサイズのものがあると思いますので御宅にちょうどいいというものをどうぞお選びください。

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2011年5月19日 (木)

自分を客観視して本と対話ーMetacognitive Strategies

昨日も少し書きましたが、第二言語(一応英語)でリーディングをするのは、大学受験や各種の試験を通るためばかりではありません。色々な見方を身につけて広い視野で世界を見渡せる人間になり、自分の目指す分野で(何でもかまいませんよ)知識を磨き世の中のために役立つような人になる。そういう目的のためです。英語がいらない分野であるなら・・・それでもいいでしょう。

ただ、ビジネスの分野への英語の浸透度は高まっていますし、ますますその傾向は強いでしょう。日本語を教える先生方で大学院に来ていらっしゃる方でも、言語習得論や対象言語学では英語の文献や英語での第二言語習得論を学んでいらっしゃいますから、一般に考えられている以上に英語が必要です。何も教わるばかりではありません。日本語を教えている方が日本語での教授法や日本語と他のアジア語の対比、教え方について英語で書かれてもいいではありませんか。今後広がっていく分野です。

どんな言語でも言えることですが、自分を客観視して本と対話する、その際に考えている自分自身をモニターして考えるそのことをMetacognitive Strategiesと呼びます。その研究はTESOLでは盛んです。もちろんどのような言語でも可能でも、研究が進んでいるのは英語におけるMetacognitive Strategiesです。

本は読んで楽しいもの、知識を得るのは楽しいものですが、さらに進んで自分の中だけで自己完結するだけでなくもっと広げていきませんか。英語多読にはその力があると思われます。特に英語の先生方には、英語を通じて学んだことを他に応用することには大きな可能性があることを知って、生徒さんたちにも伝えていただきたいです。そういう例をどんどん出しましょう。英語多読を通じて知り合った、学び合った皆さんにはそういう力があると信じています。(というより常にそう考えています)良い循環が世の中に広まりますように。

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2011年5月17日 (火)

Intensive reading, Extensive reading, そして背景知識

第二言語習得論のリーディング理論に取り組んで1年ちょっとです。英語を教えて13年目になりました。もっとも学問として学ぶ前に、11年教えた経験の中で「英語で読む場合の色々な現象や困難点」についてああでもない、こうでもないと考え続けました。こういう困難を乗り越えるために、学問知識=理論があると思います。理論だけ学ぶのではなく、最初に問題意識が必要です。

さて、リーディングには多読=Extensive reading、精読=Intensive reading(比較的短い文章を教室などで読んで練習問題をしたりするもの、日本では和訳しますけれど・・・それはあまり良くない・・)、skimming(文全体を読んで要約して考える読み), scanning(何かを探して文をたどり目標の答えを見つける読み)、などがあります。最近一人の生徒マックス君が、高校で英語のみの教材を渡されており、持ってきて解きつつ意味を私に聞いています。テストもあるのでやらねばなりません。

昨日はたまたまcoffee cultureについてのお話でした。マックス君は英語はとても出来るのですが、そこに書かれている背景知識が少々不足しています。つまりスターバックスについて書かれているのですが、入ったことがありません。マクドナルドに普段は行っているのでしょう。(コーヒー100円だものね!)そういうわけで、店の雰囲気だとか、どこが違うのかとか全く分からないので答えにくいのです。そこらへんを説明しつつ、スキャニングやスキミングの練習をしつつ問題に答えて行きました。リーディングには、多読だけでは養えないテクニックもあるので、どちらも必要です。本当に。

必要なのは語彙力や文法力もですが、背景知識=自分の人生経験なんですね。でも、徐々についていくとも思います。あせらないで、前向きに。大人の方を見ていると、文法や語彙力が高校生とそうは変わらなくても、やはり人生経験があるので、そういう背景知識では勝るわけですね。それも大人の方を指導していてそう思います。こういう指導を繰り返しながら、効果的に読む方法を模索したいです。

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2011年5月15日 (日)

Over the hills and far away

英語あれこれ、でない、マザーグースあれこれが項目で必要かしら?と思う今日この頃です。色々と。

Over the hills and far awayよく見るフレーズなのですが、ナーサリーライムズ=マザーグースに出てくるフレーズです。Tom, the playful Piperに出てくるのですが、どこかへ出かける時、遠く離れてどこかへ行く時に必ず言う言葉

Tom he was a piper's son,

He learned to play when he was young,

But all the tunes that he could play

Was 'Over the hills and far away'.

Over the hills and a great way off,

The wind shall blow my top=knot off,

こんな詩なのですが、トムはこのOver the hills and far awayしか吹けないらしいですね。どこかノスタルジック。

このような特によく聞くフレーズは、ロックやジャズ、ブルース、カントリーミュジックなどにもよく使われることがあります。それだけ、英語圏の人々には血肉となっている言葉だからでしょう。例えばこのタイトルの歌、Gary Moore , Led Zeppelinなどの歌になっています。力強くて豪快な歌です。

http://youtu.be/XRa3eCP-G6I

http://youtu.be/6UztEfwHt14

Over the hills and far away何度も繰り返されるのが印象的です。どこかケルティックな味わいがあります。やはり丘の向こう、はるか山の向こうには何かが待っているのでしょうか。

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